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WBCラボのD&I

『社内で本当にD&Iを実現させたいけど、どうしたらいいかわからない…』と悩めるリーダーたちに寄り添い、力になりたい。

 
正解はないからこそ、納得して自分らしく取り組んでほしい。知ってもらい、共に考え、ビジョンをデザインし、計画し、エンパワーする…「頭と心で実現をめざすD&I」の提供

[このページを読むのにかかる時間:20分]

D&Iへの思い
D&Iへの思い
なぜD&I実現の支援に取り組むのか

 

WBCラボの代表理事おおばやしです。(プロフィールはこちら

この項目では私の言葉で、弊社のD&Iへの思いやこだわりをお伝えします。

 

 

弊社は個人事業であった頃から様々なコンテンツを開発しておりますが、それらの理念は共通しており、全ての根本にあるのは「人がより自然体で生きられる社会を作りたい」…今で言う、社会や組織内におけるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の、形だけではない本当の実現です。そしてそれを目指すようになったのには、私自身が会社員であった頃の経験が起因しています。

私はIT企業に7年間勤めていましたが、社会人となって最もショックだったのは、『組織の中でどんどん人が病んでいく』ことでした。例えば、人間関係で感情が邪魔してコミュニケーションがうまく取れず分かり合えないこと、上司から理不尽に怒られたり否定されて打ちのめされること、能力が評価されず、ダメだとかできないと思いこんで落ち込むこと… そんな色々が重なりあったり絡み合って、抑圧の中で本来持っている力を発揮できず、人の尊厳をも蝕まれることが頻発してしまう。

 

もともと私は高校時代に、実績ある部活で「互いに個性や創造性を活かして、共通の目的のため協働する」最高のチーム体験をしていました。時にぶつかりあい様々な感情を共に味わいながらも、ただ良いものを作るために、それぞれが自分の役割で尽力し、ひとつになって達成をする… 個人的には圧倒的な喜びの経験だっただけに、職場との落差は天と地ほどもに感じ、人間関係のエラーやストレス値が高い環境で一日9時間以上を過ごすのは、理不尽で辛いものでした。自分自身も心身の調子を崩しましたが、何より辛かったのは、同僚や後輩が休職をしたり辞めていくことでした。

リーダーとして何とかしたいと色々な企画を試してみたり、話し合いをしたりして、自分なりに努力したつもりでしたが、残念ながら力及びませんでした。本来豊かな才能や魅力を持っている後輩が人間関係で病んでしまい、里帰りに見送った無力感と悔しさは、10年以上経った今も消えません。

人は、ひとりでできないことをするために会社を作るのに、どうして仲間同士で苦しめ合ってしまうんだろう?

人は、ひとりで生きられないから社会を作るのに、どうして社会によって苦しめられてしまうのだろう?

どうしたらみんなそれぞれが幸せに生きられるんだろう?…

その疑問の答えを得たいと思う中、ある日本当に直感で、幸福度世界一と言われるフィンランドへ学びに行こうと思い立ちました。良い社会とはどんな仕組みなんだろう?人々は何を大事にしているんだろう? 学問でというよりは、それらを体感で知りたくなったためです。

 

行こうと思ったその日から英語を1から学びなおし始めて、さらに会社も辞めて一年あまり、かなりの難関でしたが本当にギリギリの補欠で志望校に合格をすることができ、ソーシャルサービスという学問を理論と実践で5年、学びました。現在はEUで有効なソーシャルワーカーの資格も持っています。

 

知りたいと乾いた喉へ水を飲むように学ぶ中で、私の持っていた疑問への答えとして、人間の誰もが持つ潜在的な創造性の力に大きなインスピレーションをもらったのは大きな収穫でした。教育でも福祉でも、人を成長させたりエンパワー(勇気づけ、力づけ)するのに、その人のもともと持っている創造性を重視して有効活用しています。そしてそこには比較や評価がなく、お互いに個性を尊重しあえる空間がありました。

 

そんな中、私が参加したあるNGOと学生の共同「人種差別に向き合う」プロジェクトでとあるひらめきを得て、そのアイデアを応用し、チームビルディングや多様性活用、ウェルビーイング実現に役立つコミュニケーションカードツール「Cx3BOOSTER®」を開発しました。これはルールに沿って話す中で人のユニークな個性が自然に浮かび上がり、互いに自分と相手の属性ではなく内面を尊重しあえる仕掛けがあるものです。

 

フィンランド・イギリス・日本のテストプレイで非常に手ごたえがあったことから、クラウドファンディングで日本から資金を集めてカードの印刷をし、これを広めるために二国で個人起業をしてサービス提供を始めたものが、このWBCラボの前身です。それから日本に帰国し、引き続き「人の自然体をエンパワーするために」様々なコンテンツを開発・提供してきました。その間に、D&Iの研究プロジェクトに誘っていただいたり、セミナーやワークショップのご依頼が増えてきました。

 

多様な個性が自然体でいられて、集団の中で互いに力を発揮すること。それは組織のみならず個人の成長や幸福にもつながる。

 

今組織内のD&Iと言われることは、私の言葉で言い換えるとこのようになります。組織の中で様々なレベルで複合的にウェルビーイング(よりよく生きる)実現をするための施策が、つまりD&I推進プロジェクトです。

それは、「やらされ」では決してできないことであり、「利益になるから」という単純なものだけでもありません。みんなの自然体をエンパワーして、人が幸せに生き働け、組織や社会も発展することは、果てしない道のりを伴うゴールのない取り組みです。

ゴールがなく、ある決まった形もないため、私が会社の中で、仲間のためにどうしたら良いかわからず悩んでいたように、「組織やチームを良くしたいと思って、いま現状悩んでいるリーダーの力になりたい」ということがずっと私のモチベーションにあります。そしてその思いに呼応してくださる方々と繋がってきています。

 

人は誰もがもっと自分らしく、幸せに生き働いて良いはずです。無力感でいっぱいだった会社員時代の自分よりは、まだまだだけれど随分パワーアップできた私ができること・持っているものを、仲間と協力しつつ、思いあるリーダーたちに提供したい・広げていきたいという思いが、今のWBCラボの提供コンテンツの姿であり、取り組み続ける理由です。

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ご提供の形
ご提供の形
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​実践者セミナー/勉強会

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目標・評価設定

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​自社開発ツール

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社内ファシリテーター養成

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D&Iが自社にもたらす価値

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​解決志向アプローチ

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​自社開発コンテンツ

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社内施策デザイン

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​自社のD&Iストーリー作り

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社内セミナー/イベント企画

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ブレスト・勇気づけ

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社労士コラボ/ご紹介

ニーズに応じて、D&I推進・実践リーダーの方々を柔軟にサポートいたします。

うちの社内、チームでD&Iをぜひやりたい!というお気持ちさえあれば、どの立場の方でも、聞き取りからご対応させていただきますので、お問い合わせください。

60分初回相談は無料です。(弊社からはZoom部屋をご用意が可能です)

こだわりと特徴
こだわりと特徴

​▶やらされ、形だけではないD&Iの追求

D&Iは「上から言われたので…」では本当の意味では実践できず、「形だけやった」と勿体ない結果になってしまいます。真に意味のあるD&Iを目指すためには、”やらされ”ではなく、実践チームの内発的な動機が必須です。まずは「私たちはなぜやるのか、何のためにやるのか」のビジョンや理念を明確にし、長い道のりとなるプロジェクトの拠り所にしていただきます。

▶成果につなげる

D&Iとは多様な個を活かし組織の価値を高めることです。意味と目的をもって取り組み、変化や効果が伴うところまでがD&Iです。評価軸や変化の測定は既存で導入されているものも含め、目的に応じ適切なものを設定していきます。

▶”すべての人”が対象者である

​D&Iを目指すことは決して、マイノリティ施策とイコールではありません。ひとりひとりの中にもさまざまな個性・多様性があり、その包括的な存在として「個」があります。マイノリティ要素はあくまでその中の一つに過ぎず、その人の本質ではありません。(たとえば、私は女性という属性を持ちますが、女性であることが私のすべてではありません)

いわゆるマイノリティ対象の施策は、環境や不自由さなどのギャップを埋めたり理解を促進するといった点で、D&Iの初期のステップでは欠かせません。しかし最終的にはそれぞれの「個」を活かして力にしていくこと、誰ものウェルビーイング実現を目指すことを弊社は大前提としています。発展段階では「あちら(マイノリティ)とこちら」ではなく、D&Iを行う側の人間もインクルーシブな目で見ると「みんなそれぞれ個性ある人間」であり、ひとしく「活かされる」対象であるという目線を初期段階から持っていただきたいと思います。人の権利や幸せは、限られたパイの奪い合いではなく、増やして広げていくものだからです。

▶「頭と心のD&I」

理性と感情で納得でき実行できることを弊社ではこう呼んでいます。理屈や理論で「D&Iが必要」「理解した」「施策を考える」面だけではなく、心的な動機や感情を大切に扱うこと、自他尊重という面…骨組みと肉付けの関係とも言えますが、頭だけでも、心だけでも成り立たず、両方併せてのバランスを持った推進が必須と考えています。

▶人権目線のD&Iも意識する

労働経済目線で見ると、政府が出す施策は10年もあれば変わります。現在は「D&Iは価値になるからやっていこうよ」という提案が偶々されていますが、10年後はわかりません。変動的な見方だけでなく恒常的に「D&Iは世の中を良くしていく」という人権感覚を、ご興味のあるチームにはお伝えします。人がたくさん集まる組織が社内外へ影響できることは、経済面だけではありません。施策を通して、人間の平等や幸福を目指すという視点でのD&I、例えば「世界人権宣言」(1948)が提唱する人権尊重への貢献も意識し活動することができます。

▶組織でD&Iを追求することの社会的意義

上記に関連して、「”社会”・”世間”で平等を目指すこと」の難しさは、時に人々のそれぞれ持つ価値観やメリット、目指すものがかけ離れているから、ということにあります。

しかし組織には利益追求の基本や、会社の目指すものに従うこと、誠実労働義務等があります。「目的のために様々な人がチームとなって力を発揮する」会社というあり方は、絶対性(これは必ず守る部分)と相対性(これは人それぞれの多様な部分)のエリア分けが設定しやすいので、多様性を活かす枠組み、D&I実践にとって理想的なプラットフォームであると言えます。

 

環境保全や差別防止への取り組みのように、たくさんの会社や組織がD&Iを実践することで力を発揮し、社会に影響していく、世の中の価値観を変えていく…というのはとても現実的に「社会をより良くする」方法のひとつであり、弊社がたくさんの会社さまのD&Iを支援したい理由でもあります。

▶二元論を超える

学校教育や社会人になって多くの研修で教わるのは「何が正しいか、間違っているか」ということです。しかし時間をかけ量産されてきた「普通」の蓄積が今、多様性活用を阻んでいる側面があります。D&I自体、私たちに「決まったひとつの答えをもたらしてくれる簡単なもの」ではありません。人間の脳の論理的な部分は、日々の膨大な情報処理のために0/1の「仕分け」「有無し、正誤、白黒…」の判断を好みますが、人間の個性や多様性、可能性はそれほど簡単に分けられジャッジされ得るものではありません。

 

二元論的「判断」「比較」は、痛みやコンフリクトの元でもあり、創造性や革新性を阻害する要因でもあります。D&I活用において向き合い超えなければならない視点です。二元論を超える多元論視点…「そういうこともあるよね」「それも面白いね」「あなたはそうなんだね」があってこそ、違う意見があったとしても、片方を潰すのではなく、たとえば弁証法的にさらに高いレベルの新しい答えが導き出せるはずです。心理的安全性の担保ともいえるかもしれませんが、チームや組織の創造性を上げたり、人間の自他尊重のためにも、高次元での思考の感覚を共に探求していきます。

▶創造性を重視

弊社はD&Iに欠かせない要素として、人の創造性を重視しています。創造性とは誰もが本来持つ力であり、その人固有の、個性や能力、生きる力であると言えます。コミュニケーション能力など既存の特定能力のあるなしで判断するのではなく、人それぞれありのままの創造性を見つめ引き出し、相乗効果が生み出す「力」を、ワークにて体感でお伝えします。(頭ではあまり理解できないことなので、体感と対話でお伝えしていきます)​

▶社内実践者の思いや理念を大切に

弊社は様々な手法でD&Iプロジェクトをサポートしますが、すべては実践者の思いを実現させたいという思いからです。ご相談いただいた方々および会社の思いや個性、理念を大切にします。

▶これからのD&I…組織を超えた繋がり

多くのD&I実践者は社内で孤独感を抱えつつ活動していらっしゃいます。何か新しいことを広めようとする人の苦悩、言葉で説明してもわかりにくいことを伝えようとする難しさ、終わりのないことを抱える重さ、専任ではなく兼任業務で取り組む、物理・精神的縛り… 始めはやる気に満ちていても、そういったものが実践者の気力を奪っていくことも少なくありません。

 

弊社はそんなリーダー・実践者たちに寄り添うと共に、会社の枠組みを超えた「同志」のつながりを作り、実践者同士の知見の共有やエンパワリング(勇気づけ)を提供していく予定です。