ダイバーシティ×SOGI哲対話
”自分の「これでいいんだ」をみつける”…ふつう・当たり前と共に向き合うことから自身や他者の中の多様性に気づき、肯定感や尊重を育む
※こちらは組織向けのみのコンテンツとなります

安全性に留意
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4-6名/1グループ

尊重関係を育む

オンライン可

深い対話ができる

アレンジ可
SOGI哲対話(ソジてつたいわ)とは
SOGI哲対話とは、弊社の開発したオリジナル対話ツール「ソジテツ®」カードや、その元となるメソッド(哲メソッド)を使用した哲学的対話コンテンツです。
人生や性別、性にまつわる「ふつう・当たり前」をテーマとした答えのない問いに共に向き合うことで、他者の考えに触れ、自分自身の”これでいいんだ”をみつける…自身の考えや価値観に気づいてそのままを肯定したり、わかりやすい対話ルールを通して多様な価値観ごと互いを尊重しあうことを目指すエンパワリングなものです。
現在組織向けコンテンツとして
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お試しオンライン体験
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セミナーやワークショップ
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社内ファシリテーター養成
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社内ワークショップデザイン(オーダーメイド)
をご用意しております。
※ソジテツ®や哲メソッドについては、プロダクトページをご参照ください
なぜ、D&IのためにSOGIで対話するのか?
SOGIとは
指向性別と性自認のことを指す言葉です。自分にとって恋愛や性愛の対象となる性別=Sexual Orientationと、自分自身の性別をどう認識しているか=Gender Identityを組み合わせたもので、性別について内向き(自認)・外向き(指向)に個人の多様性を示します。
LGBTQ+という言葉が(性的マイノリティを表す)「外側からのラベル」であることに対して、SOGIは全ての人にとっての「自身についてのグラデーション的な自己認識」であると言えます。
参考:ジェンダーブレッドパーソン(by genderbread.org)
※【補足】弊社は大前提として、労働経済目線のD&Iだけでなく、国連が示す「世界人権宣言」(1948)の実現、全ての人が自らの人生を幸せに生きられること…人権目線のD&Iを目指しており、人間平等がゴールである:性別や性のトピックはあくまで「ひとりの中の豊かな多様性のひとつ」と捉えています。
性的マイノリティへの理解や差別解消はプロセスとして当然重要ですが、それらも含め統合的に「豊かな多様性を持つひとりひとりが自然体で生き、自らの幸せを追求できる」(世界人権宣言に基づく、人間平等や自由と尊厳の保護)を目指してコンテンツ提供をしています。
詳しくは「WBCラボのD&I」をご覧ください。
ソジテツ®、SOGI哲対話とは
弊社おおばやしがテツラボメンバーの協力により開発した、
「人生や性別・性にまつわるふつう・当たり前」を問い直すことができる対話ツール及びコンテンツです。
哲学対話のように対話しますが、
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ふつう・当たり前に向き合い、結論は必須ではない
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対話を通し自分自身の考えや価値観の認識を重視する
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批判や否定を防ぎ対話に集中できる安全な仕組み
が大きな特徴です。
カードセットになっているものをソジテツ®と言い、ルールを含む対話法を哲メソッドと呼称しています。
以下、D&I実現のためソジテツ®や哲メソッドを使って対話をするメリットを3つ記します。
①「みんなの自分ごと」にできる
ダイバーシティを実践しようとするとき、どうしても「〇〇の人々を理解する」(〇〇⇒障害者、雇用状態の違い、女性や男性、LGBTQ+、言語、人種や宗教…など)と、その集団におけるマイノリティ対策となってしまいがちです。
しかしギャップの是正や理解は初期段階では有効ではあるものの、さらなる発展段階では「〇〇の人々」という分類がいずれインクルージョンの阻害要素となってしまいます。インクルージョンの状態とは、ある属性によって集団から分離されることなく、「その人として」集団の中に自然に居る状態のことだからです。
LGBTQ+という外側からのラベルではなくSOGIという自認の観点でとらえると、「性的マイノリティの人たちは…」というラベルによってではなく、「私はこう…」と、個として全員が自分ごととして在ると考えることできます。自己認識を通して自らの言葉で対話をし、自身も当事者として含めたレベルで深く話すことができます。
性別は誰もが持っている属性であり、尚且つその人の幼児期からのアイデンティティ形成に深く関わっています。性別の自認だけでなく、小児発達段階および社会・集団・教育の構造によって、性別にまつわる規範や”らしさ”の抑圧(女性はこうあるべき、男性はこうでなければいけない、どちらかの性別に属さなければいけない…等)は誰もに降りかかっています。性別と人生もなかなか切り離せない関係でしょう。
もっとも極端に”らしさ”の抑圧が露呈したものが同性愛者やトランスジェンダーなど性的マイノリティへの偏見や差別であると言えるものの、しかし性別にまつわる先入観は常に誰もの身近にあるはずです。
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男・女らしさとはつまり何か
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なぜ、男女で分けられているのか
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性別的役割をあえて演じたことはあるか、またなぜか
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何のために恋愛をするのか、しないのか
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結婚とは結局何か
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「ふつう」でいれば幸福なのか
性別や性、あるいは人生に関する普通・当たり前を問うことは、広範囲の人々の「自分ごと」になり、マイノリティあるなし関わらず、その場にいる「個」として同じ目線で対話ができます。ひとりの人の価値観や多様性を認識し、尊重関係を目指すにあたって、社会にいれば誰もが性別というラベルからは逃れられないゆえに、性別の話は共通テーマとして有用なひとつなのです。
②肯定感を高められる
性別や性についての在り方や価値観は、その人のアイデンティティ…「自分はどういう人間か」において重要な役割を果たします。ここには、以下のようなSOGI要素も含まれます。
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出生時性別や割り当てられた性別
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性表現…服装や髪型やふるまいなど、自己表現の性別的傾向、好み
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性愛的興味…性的な要素を含む恋愛の好意の対象となる性別(女性・男性らしさ)の度合
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親愛的興味…恋愛の中でも、性的な要素を含まず、プラトニックな好意の対象となる性別(女性・男性らしさ)の度合
恋愛に興味がない、自分の性別をあまり意識しない、異性とつきあい結婚したい、ユニセックスな服を着たい、男性らしくありたい…といったことも含め、それらは人のアイデンティティです。しかし規範やふつう・当たり前から外れてしまう恐れ等によって、あるいは批判や否定から受けるダメージを回避するためために、性別や性について話し合ったり自覚をする機会はなかなかありません。
しかし、多様性を尊重しあうにあたり、まず大切なのは自己認識と自己尊重です。「自分はこうなのだな」とまず気づき、そこに決してジャッジを差し挟まないこと。そこから他者へ目を向け「あなたはそうなんだね」という他者認識と他者尊重へ繋がります。前述したように多くのダイバーシティ推進の現場で見られるのは、「〇〇の人々を理解しなくてはいけない、受け入れなければならない」”ねばならぬ”という論調ですが、それのみでは副作用として与え手側から反発がうまれます。それは、自らがまず認識や尊重できていない状況なのに、人に与えなければいけないことへの反応であり、人の自然体には本来「ふつう」「正解」などなく、誰もが多様であるからこそ、理性(頭)だけで分けて乗り切ろうとすると無理が出てしまいます。
ダニエル・ゴールマンが提唱し現在良く知られている「こころの知能指数」ことEQ(Emotional Intelligence: Why It Can Matter More Than IQ, 1995)でも言われるように、人と人の間で生きる私たちがより良い関係性を構築しようとするとき、すべての始まりは情動の自己認識であり、心が動く背景にはその人の価値観や信念、アイデンティティがあります。
性別や性にまつわることは人間の発達上その人のアイデンティティの核に近い要素だからこそ、批判や否定は強いダメージを与え、批判されることが大きな恐怖となり得ますが、同時に「私はこれでいいんだ」「あなたはそうなんだね」という認識や尊重は、とても力強い肯定感を生み出すものでもあります。
③「ふつう・当たり前」を疑う力が身につく
性別にまつわる「ふつう・当たり前」は、気づきにくいものも含めて身近にたくさん散りばめられています。多様な人が自分の目線から「そういえばこういう体験があって…」「この間モヤっとしたことが…」「自分だけかもしれないけど…」と自分の言葉で話しあうことは、それまで気づかずにスルーしていたものを発掘できる機会となり、潜在意識では実は違和感を感じていたものにスポットを当てる機会となります。
多様性とは、同質性と対極ともいえるもので、多様性実現をしようとするならば、自己・他者尊重と同時にそれまでの「みんなと同じ」「ふつう」を疑っていく必要があります。「これ、もしかしたらおかしいのではないか」と気づけることや、今までこうだったからとスルーせずに考え続けられることは、個人の幸福にとっても、企業においての価値創造にとっても、とても大事な一歩です。
違和感に気づきやすいテーマである性別や性、あるいは人生についてのSOGI哲対話をすることで、対話が終わった後でもその「気づき」を、あらゆるカテゴリーで日常的に意識できるようになっている、アンテナが高くなった、と報告をいただいています。
安全性について
性や性別のことは非常に繊細な話題です。このテーマについて対話の場を提供するにあたり、二年半をかけた開発が終わっても引き続き一年以上、解説の内容、ルールや安全な場の作り方は常に慎重に見直し、改良を続けております。
安全性はゴールのないものなので、完璧とは言えませんが、より良い場を目指し、安全な対話を担保できる条件も経験則でかなりわかってきました。
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なぜ、この話をする必要があるのかの共有
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ふつうや当たり前を疑うことの意味の共有
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前提の知識の共有
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納得できる解説(セミナーなど)内容
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プライバシー(聞いた話をこの場以外でしない)を守るルール
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話したくない時は話さなくて良いルール
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一般論や知識のみの発言を防止・是正する仕組み
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評価や批判、否定を防止・是正する仕組み
さらに、対象の集団にあわせ、はじめは「一般的なテーマでふつうを疑う対話」から始め、段階的にフォーカスをしていくというカスタマイズもよくされています。
[例]
初めの問い「”ふつう”は何のためにある?」「自由に生きるとはどういうこと?」
中盤の問い「性別的役割を演じたことがある?それはなぜ?」
発展の問い「パートナーシップとは何か?」「どんな種類の”好き”がある?」
引き続き、より安全な対話の場の提供を目指し、様々なレベルでの研鑽を重ねて参ります。
導入・主催実績
セミナー・ワークショップ
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2021年6月 株式会社リクルート様「Be a Diver!」リクルートグループRainbow Monthセミナー&ワークショップ:メインセミナー(講師おおばやしあや)及び対話ワークショップ開催
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2021年12月 株式会社リクルート様「Be a Diver!」リクルートグループRainbow Weekセミナー&ワークショップ:メインセミナー(講師おおばやしあや)及び対話ワークショップ開催
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2021年10月 日本女性会議山梨大会 分科会にて、大学生がソジテツ@を使ったワールドカフェを開催
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2021年9月~ 兵庫県明石市 明石市政策局SDGs推進室様:ソジテツ®コラボ(対話実施、問いを使ったポスターなど)
社内ファシリテーター養成
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2021年3月-6月 外資系大手製薬会社様 社内ERGグループ:性の多様性の実現のため、ソジテツ®を使用した対話の社内ファシリテーター養成
頂いた感想
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気になるテーマで、でも怖くて参加をギリギリまで悩みましたが、互いに尊重しながらフェアに深い話ができて頭と心がすっきりしました。参加して本当に良かったです。
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セミナーが終わってすぐ、「私のやりたいことはD&Iだったんだ」と気づいた、という社員から、D&Iの活動に参加したいというメールが届きました。さっそく効果が出ています、ありがとうございます!
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育児で「ふつう」でものを言ってしまうことに気づいて、自分の子どもを、もっと本人らしく育ててあげたいと改めて感じました。
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受容や尊重の姿勢は、SOGIに限らず対人関係のコミュニケーションで活かせることだと思った。
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何気なく使っている「ふつうは~」「~だと思うよね」などの表現は、意図せず相手に影響を与えることがあると改めて感じた。
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性別という繊細なテーマで、男女それぞれ多様な人がいる場なのに、自分が自分の言葉で話すだけで、温かい空気感で安心して、深い対話ができることに驚きました。会ったことはない人々だったけど、自分の職場にはこんなに素晴らしい人たちがいるんだなと率直に思いました。
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答えのないテーマで、こんなに深い話ができるということに驚きました。
その他 良く頂く感想
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とても楽しい、もっとやりたい!
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今まで知らなかった自分に気づくことができる
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哲対話のメソッドは日常でも使えるものだと感じた
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みんな違うけれど、それが違和感にならず、尊重し合うことができる
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オンラインでも(だからこそ?)深い話し合いができる
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普段から「ふつう」を疑う力が身につく
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セミナーがわかりやすく納得感がある
Q&A:よくある質問
◇◇組織向けQ&A◇◇
どんな目的のために依頼すればいいですか?
▶D&Iや性の多様性に関することであれば、社内の課題やニーズをお聞きした上で、適していると思われる視点・テーマでのセミナーやワークショップがご提供可能です。例えば「性の多様性の理解」「D&I実践のため」あるいは「アンコンシャスバイアスに気づく」など、弊社の他コンテンツとあわせ柔軟にデザインいたしますので、「何を学びたい・体験したい」かを率直にお聞かせください。
例えばどんなプログラムがありますか?
▶「SOGI哲対話ワークショップ」のみや、「性の多様性も含め、D&Iとは何かというセミナー」との組み合わせがスタンダードです。ニーズにあわせたオーダーメイドや、社内や社外に向けたコラボ企画(イベントやプロダクトなど)デザインも可能です。社内で輪を広げたい場合は、「社内対話ファシリテーター養成」もおすすめです。説明だけでもなく、体験だけでもなく、「頭と心で」理解・体感いただくことの有用性を重視しています。
何人から受け付けてもらえますか?また何人まで大丈夫ですか?
▶ワークショップ開催にあたってオンライン・オフライン関わらず1グループ4-6名にて、最大人数制限なしを基本にしておりますが、会場の密の回避やグループの特性や状況により調整します。
どんなものか、まずSOGI哲対話を体験してみたいのですが…
▶可能です。最低3名(できれば4-6名)いらっしゃれば対話のお試しは可能ですので、あらかじめ社内のニーズをお聞きした上で1.5h程度でのお試し+プレゼンテーション、ディスカッション(計2h)をご提供いたします。内容のご相談はZoomで無料ですので、ご遠慮なくお問い合わせください。
セミナー・ワークショップにはどんなものが必要ですか?
▶オンラインではPC+カメラ・マイク、安定したネットワーク環境があれば可能です。オフラインでは、人数にあわせた一般的な会議室など、ある程度の広さの部屋+プロジェクターやホワイトボードがあれば、特別な準備なくご提供可能です。
◇◇個人向けQ&A◇◇
対話ワークショップを受けたいのですが…
▶2021年7月現在、開催を見合わせております。
ファシリテーター養成講座を受けたいのですが…
▶2021年7月現在、開催を見合わせております。
