(活動報告)広島大学高等教育研究開発センター主催「大学生のエンゲージメント」研究会にて、WBCラボが講演及びワークショップを担当しました
- WBCラボ

- 8月1日
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更新日:8月25日
広島大学高等教育研究開発センター主催 7/25公開研究会「大学生のエンゲージメント-大学IRの羅針盤ワークショップ 第2弾」にて、WBCラボが講演及びワークショップ実施を担当させていただきました。
当研究発表会は、「大学生のエンゲージメント」がテーマでした。特に、少子化が進む現代の高等教育現場において、学生に寄り添い、選ばれる質の高い教育機関であるために、どのように学生に向き合い、エンゲージメントを高めたらよいのか? 企業向けの研究と実践に焦点を当てるものです。
司会と課題提起として樊怡舟特任助教(広島大学)、研究発表として小泉昌紀氏(日本電気株式会社)、調査法発表として池田亮介氏(株式会社hootfolio)、実践担当として弊社おおばやしが登壇させいただきました。



弊社WBCラボでは、当研究発表会に先立ち、大学生(就活生)へのインタビューやワークショップを行ってまいりました。
その結果、大学生へのキャリア教育における課題は「(ふつうは)こうしなければいけない」「こうあるべき」といった外発的動機を教育される比率が非常に高いことがわかり、「(私は)こうしたい」「こうありたい」といった自己理解や内発的動機に向き合ってもらう機会が少ないために、自分ごと、主体性やエンゲージメントに結び付きづらいのではないかと仮定しました。
より高い主体性やエンゲージメントのためには内発的動機からなる「自己決定」が大切であり(Deci & Ryan 1985)、そのためには「自己理解」が重要です。しかし現状、自己理解や自分探しのワークは相当数提供されるものの、選択式が多いことで「答えを選ばされる」という自由度の低さに、改善の余地を見出しました。
弊社独自の「葛藤やバイアスから価値観を抽出する」MY-ningワーク手法が適していると考え、学生本人が就職活動に対して抱えている葛藤を通し、自由に自己価値に気づいていくことで、ストレス軽減および、主体性やレジリエンスを高める効果を期待できる自己知プログラムを開発しました。




ワークを体験いただいた大学生からは以下のような感想がありました。
とてもスッキリした。気持ち良かった。
自分が何についてイライラモヤモヤしているのかがわかって良かった。
自分軸や価値観を選ぶワークはかなりたくさんやってきたが、あくまで選ぶだけでしっくりこなかった。マイナスから本音を得られるこの手法はすごい。
就活の軸を決めろとか結構言われるとは思うけれど、自分の中の納得感がないまま進めていくというのが自分にはつらかったのだと気づいた。
自分がしっくりくるものでなければ、長時間何かを続けるのが難しいので、キャリアを築くためには違和感がなるべくない方がいいと感じた。
就活は「こなす」ものだと感じていたが、今後の人生を通して使えそうな方法を学べて良かった。
会場/オンラインの参加者の方々には、大学生が実際に価値観抽出をする様子と、感想コメントを動画視聴いただき、ご自身でもショートバージョンを体験いただきました。その後、小泉氏協力のもと、このプログラムの効果測定の方法について、どんな方法があるか、自由にアイデア出しをするブレストを行いました。
ある参加者の方から、「自分が就活生のときに、大人の言うことに従うことを優先し、自己決定できなかった悔いが今もずっと残っているので、こういったサポートはとても必要だと思う」というお言葉をいただきました。
非常に濃厚な3時間となりました。暑い中会場へお越しくださった皆様、オンラインご参加くださった皆様、登壇者の皆様および、会場設営やオフライン・オンラインでイベントを支えてくださったサポートチーム(マーケティング実践研究会)の皆様、誠にありがとうございました。

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