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執筆者の写真WBCラボ

開催報告:台東区多文化共生講座にお呼びいただきました(part2)

台東区の社会教育館で10-11月にかけ開催された「多文化共生」全4回の最終回に、代表おおばやしをお呼びいただきました。初回、1回目とあわせサンドイッチをさせて頂く形でのワークショップご提供となりました。


台東区社会教育館のみなさま、ご参加くださった台東区のみなさま、素敵な時間を一緒に作ってくださって、誠にありがとうございました。



台東区多文化共生講座のご報告, ダイバーシティ, インクルージョン


(おおばやしより)


台東区での多様性講座、今年2月と昨年冬にもご依頼をいただき、今回は全4回のうち半分となる1, 4回目を担当させていただくことになりました。ありがたい限りです。


第2, 3回目がそれぞれ人種問題と障害者福祉・ユニバーサルデザインの専門家の先生による講座であったのに対し、弊社は多様性を肌で感じる「体験・ワークショップ」担当でした。


「アンコンシャス・バイアス」についての知識と「ラベル(属性)ではなくアイデンティティ(個性)」で語ろう、というエクササイズに決定していた初回と比べ、第4回は完全に即興の内容でした。


準備していたコンテンツはあったのですが、第2回、第3回の講座で印象的だったことは何か、参加されたみなさんにしっかりお聞きしていくと、出てくる内容や言葉がたくさんで、とても素敵だったので、「これはこのまま対話ワークにしよう」と決めて、本来のご依頼であった「多文化共生のためのコミュニケーションとは?」のアイデア出しまで、ホワイトボードとペン、対話のみで行いました。



台東区多文化共生講座のご報告, ダイバーシティ, インクルージョン


弊社のこだわりとして、「D&Iを自分ごとにする」「D&Iはマイノリティ対策ではなく、全ての人のこと」なので、自分がインクルージョンされていない…「疎外感を感じる」状態ってどういうもの?疎外感を作るには、どんな要素が必要?というアイデア出しを行ったあと、インクルーシブな(多様性、多文化共生の)コミュニケーションのために、『自分が(受け手として)』できること『自分が(相手に対して)』できること、という2視点でいろいろなアイデアを出していただきました。


個人的に面白かったのが「(受け手としてできることとして)気にしすぎない、スルーする」といった言葉がかなり出てきたことです。たとえば、「この人は私のことが嫌いだからこういうことをしたんだ…」と自分から拡大解釈したりしない、受け流す、という考え方です。


かっちりとしたセミナーやダイバーシティ実現の場で、こういったアイデアが出てくることはまずありません、様々な個性をもつ区民の方が、自分の属性(肩書など)から離れて、自分サイズで発言し、アイデアを重ねてくださったからこそ、出てきた言葉だなあと感動するとともに、「私も、へんに解釈をして勝手に傷ついたりするのをやめよう…」と思いました。


また、インクルーシブ教育ということをお伝えしていないにも関わらず、教室の中で色んな級友と触れていくことが大事だという言葉が自然発生したり、他にも、あいさつが大事なのではという考えも出ましたが、インクルージョンとはそんなことの積み重ねなのかもしれません。



台東区多文化共生講座のご報告, ダイバーシティ, インクルージョン


対話の深まり方や多様な考え、アイデアがたくさん出てきて、こんなワークショップ何年に一度できるだろう、ビデオに撮っておけばよかったと思うほどの、宝物のような時間でした。

これも、みなさんが自分事として、ご自身のことばでD&Iを考えてくださったおかげです。


とても豊かな2時間を、共に作りあげてくださって、ご参加くださったみなさま、企画と告知、各種サポートくださった台東区社会教育館のみなさま、本当にありがとうございました。



台東区多文化共生講座のご報告, ダイバーシティ, インクルージョン


(おおばやしあや、まり)


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