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開催報告:ソジテツDAYを開催しました

こんにちは。11/3(金)文化の日に、東京・神田にてリアル・ソジテツ体験イベントを開催しました。

3時間の中で、2種類のソジテツを濃縮体験いただき、自分の「これでいいんだ」をみつけよう、という催しです。



ソジテツDAY開催報告, ソジテツ, 哲学対話, SOGI哲


この日はイベントが多数開催されていて、参加者の方があまり集まらないのでは…という懸念がありましたが、テツラボメンバーやプラクティショナーの声かけもあり、大きめの会場が熱気であたたかく感じるほどの方々にお集まりいただきました。


プログラムとしては、「15分で場の体温を2℃上げる」Cx3mini、「気になる色」のスカーフを自由なやり方で身に着けてみる個性出しエクササズなどで、しっかりとあたためから。


その後「ソジテツReStart版」のエッセンスを体験、そして「ソジテツオリジナル版」を使って、さまざまなふつう・当たり前について、じっくりと対話いただきました。テーブルにより、差別ってどういうこと? 人はみんな平等? みんな「ふつう」だとしあわせになれる?などの、わりと深い題材がチョイスされていて、自他尊重をしながら、話題をおだやかに深めてくださっていました。



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最後は、「これからのD&I」を考える、クロスセクターのワークです。みなさんで輪になっていただき、「自分のまわりでのD&Iの定義、見え方」を、企業・行政・民間団体など色々な立場からお話いただいて、ひとつの図にまとめてみました。


3時間半はあっという間で、参加者のみなさまは、なごやかに楽しく、でも芯のある言葉で、ひとりひとりからの世界の見え方をお話くださっていたように思います。


三連休の初日に、会場までお越しいただき、それぞれの思いでワークにご参加くださって、誠にありがとうございました。おかげで、多様で豊かな場となりました。





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(主催/開発者 おおばやしからのコメント)


私は、2011年よりフィンランドで社会全体ベースのD&I実現を学び、帰国後、日本で主に企業、ビジネス分野でのD&Iに携わってきました。2017年頃から日本企業におけるD&Iについて本格的に調査研究を始め、3年の調査を経て改めて「自分らしくいられて組織も活かす、なんて素敵な考え方なんだろう」と思っていたD&Iが、近年、とくに今年の夏、不祥事や事件によりなに厄介なもののように扱われてしまうことを、とても苦しく思っていました。


事件や炎上による社会のダイバーシティへのイメージ、加えてコロナ禍でリモート化が進み対面コミュニケーションが減ったこと、「今はダイバーシティやってる場合じゃないよね」といった状況が重なり、自社内のダイバーシティ推進がやりにくくなってしまったのではないか、という危惧です。


実際、コロナ禍を経て、多くの方が私生活まで浸食するほど多忙になり、気軽な雑談で心を軽くすることもなかなかむずかしく、それまでやりとりをしていた企業内D&I担当の方ともなかなかコンタクトをとれないでいました。


どうしていらっしゃるだろうと思い、思い切って一般開催の大き目のイベントをやってしまおう、久々にお声がけする理由づけにもなるし…と衝動的に開催を決定し、わがままを言ってメンバーに着いてきてもらいました。そして、「企業、ビジネスのフィールド、もしくはひとつの企業のみ」で行うD&Iに限界を感じてもいたので、行政や非営利、市民団体の方にもお声がけをして、色々な方の視点の交差するところを見てみたい、という試みもありました。



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実施してみて思ったのは、あまりに「傷ついている人が多い」ということです。この場で書くべきではないと思うので、詳細には述べませんが、企業・行政・非営利セクター関係なく、「目の前にいる人」「特定の人々」の生きやすさや幸せ、多様性実現のために、こういうことをしたいな、と頑張ってきた優しい人たちが、この3年、非常に苦しい思いをしていたということです。多様性実現のために頑張っていた人たちの個性や心の健康が損なわれていたようなことが見えてきて、今回よくご参加くださったと思うと共に、D&Iをアップデートする時にきていると感じました。


誰かを、何かを犠牲にして成り立つものに持続性はありません。社会全体、ひとつ高い視点でみて、当事者支援者関係なく、(私自身も含め)あらゆる人が燃え尽きず、孤独に感じることなく、今生きている人生を自分らしくいられるように、何かをしていきたいと切に思いました。


私はそこそこの専門家ではありますが、全然権威ではないですし、立派でもありません。自分の多様性に苦しめられたり幸せにもなったりする、情けない部分も多々ある、ただひとりの不完全な人間です。ただ、だからこそ、「立派な人間じゃなくてもできる」「完璧じゃない今の自分でもできる」ことを、思いに共感してくださる方と深めたり強めたりしながら、広げていきたいなあ、と思っています。



ご参加くださったみなさま、「今日はこのイベントに行くぞ」と決めて、電車に乗ってきていただき、前向きにご参加くださって、誠にありがとうございました。おかげさまで、私も癒されましたし、見えてきたものがありました。みなさんおひとりおひとりが、とてもキュートでユニークで、自分も含め、その自然体で生きられる社会に、少しでも貢献したいと改めて感じることができました。


至らないだらけですが、これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。



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